当ページには広告リンクを含む場合があります。料金・契約・制度は、本文に示した適用条件と出典を確認してください。

ネット注文を始める前に決めるべきは、商品ページの見た目ではなく、何食を何時までに用意できるかという受取枠です。リピッテ TAKEOUT & DELIVERYは既存のLINEの友だちへ常連向けに注文を案内する仕組み、Squareオンラインストアは新規客も含めたWebの商品ページで注文と在庫を同期する仕組み、LINE公式アカウントはそもそも注文機能ではなく配信サービスです。この3つは役割が違うため、まず自店の受取枠を数量で決め、そのうえでどれを軸にするかを選んでください。
| 注文の仕組み | 入口・特徴 | 別に残る準備 |
|---|---|---|
| LINEで注文受付を行う | 集客、調理、配送体制は店側で整える | |
| Webの商品ページと受取注文を扱う | 来訪導線、受取枠、商品と在庫の同期設定を確認する | |
LINE公式アカウント ![]() | 友だちへの配信・チャットの基盤 | それ自体がすべての注文・配送機能を持つわけではない |
結論:受取枠と担当者を決めてから注文システムを選ぶ
注文を自動で受けられても、調理・袋詰め・受け渡しまで自動になるわけではありません。店内客の注文を受けながら、持ち帰り・配達に何食まで対応できるかを先に決め、その数量に合わせてネット受付の上限を設定します。月額だけでなく、決済手数料、LINE配信の通数、容器・配達費まで分けて試算してください。
作れる量から受取枠を決める計算例
次は運用設計のための仮条件で、実店舗の実績やシステムの標準仕様ではありません。15分枠で考える例として、15分で用意できる数量を店内・持ち帰り合計12食とし、店内注文のために確保する数量を8食、盛付けの遅れや追加注文に備える余裕を1食とすると、ネット注文へ割り当てられる数量は12−8−1=3食です。この場合、ネット受付の上限は「3件」ではなく、まず「3食」を基準にします。1件の注文で5食入る商品があれば、3件上限だけでは厨房を守れません。数量と注文件数、商品ごとの調理時間を区別してください。仕込みが20食でも、店内・電話・ネットの各経路でそれぞれ20食を売れる設定にすると不足します。共通在庫が自動で同期するのか、担当者が手動で経路ごとの残数を調整するのかを、導入前に確認してください。
LINE注文とWeb注文、どちらを軸にするか
常連客に向けてLINEから持ち帰り・自店配達を案内したい場合はLINEを使う仕組み、サイトの商品ページで新規客も含めて注文を受け、Square製品との同期も使いたい場合はWebの仕組みが候補になります。どちらも集客やメニュー告知の役割を一部兼ねますが、配達員の手配までサービスが行うのか、店舗側で手配する前提なのかは商品ごとに異なります。以降の3つの章で機能と適用条件を確認してください。
リピッテ TAKEOUT & DELIVERY:LINEでの注文受付を任せる選択肢


公式FAQでは、Uber Eatsや出前館との違いとして「集客やユーザーの獲得は飲食店側で行う必要がある」「デリバリーは自店スタッフまたは配達業者との連携が必要」と明記されています。つまりリピッテは注文受付・管理の自動化を担い、新規集客や配達そのものは店舗側の業務として残ります。LINEで既に接点があるお客様へ注文を案内し、電話注文の聞き取りを減らしたい店に向きます。
一方、配達員の手配や新規集客までサービスへ任せたい店、LINEを使わない客が中心でWeb注文が主軸になる店、店内営業だけで厨房がいっぱいで持ち帰りの受け渡し担当を置けない店は、導入前に業務量を見直す必要があります。公式LPの有料オプション表では、セグメント配信、キッチンプリンター連携、WEB予約連携(LINEを使わない人やホームページからの注文受付)、リッチメニューチェンジャー、チャット機能が月額別料金として掲載されており、適用条件・税込表示かは契約時に確認してください。基本料金・キャンペーン条件(無料期間等)は時期により変わるため、現在の見積もりで確定させます。既存POSへの売切れ・売上の自動同期は、本稿で確認した公開LPの範囲では明記されておらず、使用中のPOS名を伝えて連携可否を問い合わせてください。
Squareオンラインストア:Webの商品ページで注文と在庫を同期したい店に


既にSquareのPOSや決済を使っている店、または使う予定の店にとっては、オンライン注文と店頭販売の在庫・商品情報が1つの画面で管理できる点が、リピッテやEDISONEのような予約・注文専用サービスにはない強みです。店舗受取・自店配達の両方を設定でき、Instagram・Facebookのショッピング機能と連携した新規集客も可能です。
一方、LINEでの接点を重視する常連向け施策や、配信通数に基づくリピーター施策はLINE公式アカウント側の機能であり、Squareオンラインストア単体では担えません。また、無料プランは月額固定費0円ですが決済手数料3.6%は固定で発生するため、注文件数が多い店では決済費用の試算が必須です。有料プランへのアップグレードでカスタムドメインが無料になるなど条件が変わるため、プラン比較は契約時の公式ページで確認してください。
LINE公式アカウント:注文機能ではなく配信・顧客接点の基盤


LINE公式アカウント自体は、テイクアウト・デリバリーの注文を受け付ける機能を持ちません。リピッテ TAKEOUT & DELIVERYのような注文管理サービスは、このLINE公式アカウントの上に注文機能を追加するものであり、LINE公式アカウントの月額・通数とリピッテの月額・注文手数料は別の契約・別の費用です。配信通数は「送信回数×送信相手の数」で数えるため、友だち300人へ月4回配信すれば仮に1,200通となり、注文確認などの通知がどのAPIでカウントされるかは利用するサービス側の仕様によって変わります。
公式サイトでは2026年10月1日から追加メッセージ料金の改定が告知されています。配信量が多い店は、利用開始月の追加費用と上限設定を改定後の最新条件で確認してください。本稿では改定前の単価を固定の料金として扱いません。すでにLINE公式アカウントを運用している店がリピッテ等の注文機能を追加する場合、既存アカウントと連携できるかを導入サポート窓口に確認してください。
注文1件の採算を計算する
注文手数料が無料でも、利益は自動的には残りません。次は実在の料金・実店舗実績ではない、計算方法の例です。売上と費用は同じ税区分(税込)で扱う仮定です。
| 項目 | 仮の金額 |
|---|---|
| 弁当1個の売上(税込・仮定) | 1,200円 |
| 食材原価(仮定) | 420円 |
| 容器・袋(仮定) | 80円 |
| 決済費用(仮に3.6%で計算) | 43.2円 |
| 追加の調理・受渡し作業コストの仮配賦 | 150円 |
| 固定費・月額控除前の残額 | 506.8円 |
この仮計算では配達費を含めていません。自店配達をする場合は移動時間や車両費等を追加し、店頭受取とは別に計算してください。3.6%という数値はいずれかのサービスの確定料率ではなく、計算方法を示すための仮定です。実際の決済費用・端数処理は契約した決済方法に置き換えてください。月額やオプション費用を回収する注文数は、固定費÷1件の残額を目安にできますが、その注文が店内売上の置き換えなのか、追加売上なのかも併せて確認してください。
混雑・売切れ・遅延のオペレーション設計
| 場面 | 営業前に決めること | システムで試すこと |
|---|---|---|
| 店内のピークと重なる | ネット受付を絞る時間、停止判断をする人 | 枠の上限変更と受付停止の反映タイミング |
| 商品が売り切れる | 店内とネットの残数、変更担当 | 商品上限・非表示・停止が注文画面へいつ反映されるか |
| 大口注文が入る | 1件の数量上限と特注の受付方針 | 件数制限だけで大量注文を防げるか |
| お客様の受取が遅れる | 連絡先、保管・再調理・廃棄の対応方針 | 注文者へ連絡する手段。衛生上の無理をしない判断 |
| 通信・端末が止まる | 新規受付停止、未処理注文の確認手順 | 別端末・別回線での確認、重複処理の防止 |
この表は店舗側で決めるべき運用要件であり、紹介した3サービスに全機能が標準装備されているという説明ではありません。未確認の機能はデモや見積もりで可否を確認してください。厨房の換気扇や店内音楽がある状態で通知に気づけるか、端末の節電・通知設定、プリンターの用紙切れも事前に確認します。注文内容・数量・受取時刻・支払い状態を店頭で照合する手順を決め、事前決済済みの注文へ現金を再請求する、または未払いを支払い済みと誤認する事故を防いでください。調理品の衛生・保存方法は料理によって異なるため、管轄保健所へ個別に相談してください。
導入前の確認手順
- 店内・持ち帰り・配達の合計で何食まで作れるかを数量で決め、経路ごとの割り当てを決める。
- LINEの友だちが多いか、Webからの新規流入が多いかで、リピッテとSquareオンラインストアのどちらを軸にするか選ぶ。
- LINE公式アカウントの配信プラン・通数と、注文システムの月額・手数料を別の費用として見積もる。
- 注文1件の採算を自店の商品単価・原価・決済費用で計算する。
- 売切れ・大口・通信停止時の対応を営業前に決め、本番の決済を使う試験は取消手順を確認してから行う。
配達プラットフォームへの出店も比較したい場合は飲食店のPOSレジ選び方ガイド、店頭のPOSと注文システムを合わせて選びたい場合は小規模店のPOSレジ比較、ハンディ端末での注文管理はUMaTレジの導入ガイドを参考にしてください。ネット販売では価格・支払方法・提供時期・取消等の表示も必要になるため、注文最終画面と販売者情報の整備は消費者庁の通信販売ガイドに沿って自店の表示を整えてください。
出典・確認日
2026年10月14日に下記の公式サイトで機能・料金・注意事項の記載を確認しました。リピッテの基本料金・キャンペーン条件、POSとの自動同期、LINE公式アカウントの追加メッセージ料金改定後の単価は、本記事確認時点の公開情報の範囲でのみ扱っており、契約時には最新の見積もり・公式案内で再確認してください。