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小規模飲食店のPOS選びは、まず「レジで受注」「ハンディ」「客のスマホ・タブレット」のどの注文方式を軸にするかを決め、そのうえでAirレジ・スマレジ・POS+ food・UMaTレジ・funfo・かんたん注文を同じ構成(端末台数・注文方式・決済手数料・サポート)で比較する。
比較の前に:注文方式で候補を絞る
候補を絞る最初の判断軸は、注文をどこで受けるかです。カウンターで先会計する店舗はPOS+決済+レシート発行の最小構成で足りますが、テーブルオーダーの店舗はPOS+ハンディ+厨房プリンターの台数と電波状況が重要になります。客のスマホで注文するモバイルオーダーを使う店舗は、注文導線と通信障害時の代替手段を確認する必要があり、テイクアウトを併設する店舗は、店内注文と在庫を共通化できるかが選定の分かれ目になります。この軸で自店の運用パターンを先に決めてから、以下の各社の機能・料金を見ると比較がぶれません。
6社の公開料金・向く店舗の比較表
| サービス | 公開料金の形態 | 向く店舗 | 比較時の注意点 |
|---|---|---|---|
| レジ基本機能の利用料は0円(公式案内)。周辺機器は別購入 | まず無料でレジ運用を試したいカウンター中心の店舗 | 注文機能「Airレジ オーダー」は有料の別サービス。特典は数量限定で終了する場合がある | |
| スタンダード月額0円〜フードビジネス月額15,400円(税込)まで5プラン公開 | 無料プランから試し、飲食特化機能へ段階的に拡張したい店舗 | ハンディ・モバイルオーダーはフードビジネスプラン以上が前提。台数超過は追加料金 | |
| 非公開、店舗構成ごとの見積もり型 | 導入時の訪問設置・トレーニングまで任せたい店舗 | 月額の即時比較ができない。光回線契約が前提 | |
| 非公開、要問い合わせ | 公式サイトで事前に料金を把握せず、個別相談で決めたい店舗 | 公式サイトに機能・料金の詳細記載が少なく、確認は問い合わせが前提 | |
| Free月額0円〜One AI月額17,820円(年額一括払い換算、税込) | モバイルオーダーを無料から小さく始めたい店舗 | 2026年10月1日からプラン・価格改定の案内があり、表示額が改定前後どちらか要確認 | |
| プラン別機能表は公開、POSのみ〜TTO注文まで段階構成 | ハンディを無料枠で使い、モバイルオーダーへ拡張したい店舗 | 月間先着30店舗の導入費割引特典は2026年9月30日で終了済み |
Airレジ
Airレジ単体のレジ基本機能利用料(注文入力・会計、レシート発行、売上集計、顧客情報登録、会計と連動する在庫管理など)は0円で、契約料・月額費用もかからないと公式に案内されています。周辺機器を持っていない場合はiPad(74,800円税込〜)、レシートプリンター(据え置き型46,310円税込〜/モバイル型26,800円税込〜)、キャッシュドロア(9,020円税込〜)が必要で、公式の市場参考価格では合計130,680円税込〜が目安(2026年7月2日時点の参考価格)として示されています。
Airレジが他社と異なる点は、レジ機能そのものが恒常的に0円である一方、飲食店向けの注文システム「Airレジ オーダー」は別の有料サービスとして分離されている点です。ハンディやモバイルオーダーを使いたい店舗は、Airレジ本体ではなくAirレジ オーダーの申込が必要になります。公式サイトでは、Airレジ オーダーを新規申込した場合にプリンター・キャッシュドロアの無償提供や一定期間のモバイルオーダー特典が案内されていますが、特典は数量限定で予告なく変更・終了する可能性があると明記されています。まず注文方式を固定せずにレジ運用だけ試したい1人営業の店舗、カウンター先会計が中心でハンディが不要な店舗に向きます。テーブル数が多くハンディ注文を前提にする店舗は、Airレジ オーダーの費用を含めた総額で他社と比較する必要があります。サポートは電話・チャット・メールに加え、ビックカメラ店頭などのサービスカウンターでの対面相談にも対応しています。
スマレジ

スマレジは1店舗のみ利用できる無料のスタンダードプラン(月額0円)から、複数店舗管理対応のプレミアム(月額5,500円税込)、電話サポート・セルフレジ対応のプレミアムプラス(月額8,800円税込)、モバイルオーダー・キッチン伝票出力・ハンディ5台まで無料のフードビジネス(月額15,400円税込)まで5プランが公式サイトで公開されています。決済手数料は1.98%〜と案内されています。
他社との違いは、無料プランから有料の飲食特化プランまで段階が明示されており、まず無料で基本操作を試し、必要になった時点でプランを変更できる点です。レジ端末は1店舗3台まで利用可能で、追加は1台1,540円(税込月額)、フードビジネスプランのハンディは5台まで無料で追加は1台1,540円(税込月額)と条件が明確です。導入費用例として、公式サイトではハンディ・キッチンプリンターを含む飲食店構成で導入費用合計338,860円(税込、iPad・レシートプリンター・キッチンプリンター・カスタマーディスプレイ・キャッシュドロア・スタンド・ロール紙・導入サポート88,000円を含む)という参考例が示されています。注文方法を増やす予定があり、将来的にプランを段階的に上げたい店舗、複数店舗展開を見込む店舗に向きます。逆に、当面1店舗でハンディやモバイルオーダーを使わない店舗には、フードビジネスプランの機能はやや過剰になる可能性があります。サポートはメール・AIチャット・電話に加え、プレミアムプラス以上でコールセンター対応も含まれます。
POS+ food
POS+ foodは会計、ハンディオーダー、キッチン連携、セルフオーダー、セルフレジ、CRM、複数店舗管理までを一体で検討できる飲食店向けPOSで、料金は公式ページに数値が公開されておらず、店舗構成ごとの見積もりが基本です。
他社と違うのは、導入プロセスが商談・見積り・導入説明会(オンライン)・現地調査・納品・設置・操作トレーニングという現地訪問を含む段階で進み、利用開始後は365日対応のコールセンター、全国駆けつけサポート、最長5年のハード保証が提供される点です。公開プランで即時に月額を把握できるAirレジやスマレジと異なり、料金は商談を経てから分かります。公式FAQでは店内に光回線とプロバイダ契約が必須とされており、通信環境の整備コストも事前に見込む必要があります。注文方法はスタッフ直接入力、ハンディ、券売機連動、セルフオーダー、テイクアウト・デリバリー管理まで幅広く対応し、拡張機能は運営規模の変化に合わせて後から追加できます。ハンディとキッチン連携を使う居酒屋・レストラン、複数店舗で売上データを統合管理したい店舗、設置から操作トレーニングまで任せたい店舗に向きます。すぐに金額を把握してオンラインだけで契約を進めたい店舗には、見積もりの往復が手間になる可能性があります。より詳しい機能・料金の確認方法はPOS+ foodの機能・料金・サポート解説で解説しています。
UMaTレジ
UMaTレジは、レジ本体とシステムを合わせて検討する飲食店向けPOSです。運営会社Wizの製品案内では、テーブルごとの注文蓄積、個別会計、食べ放題・飲み放題のタイマー、商品残数の管理を紹介しています。iPad用アプリと機器を自分で組み合わせる方式に対し、本体を含む構成とサポートの窓口をそろえて検討できる点が比較材料です。
ハンディは専用端末や対応するiPhoneを用い、厨房プリンターと注文を連携できます。公式マニュアルでは、商品・部門などごとの印刷対象や、ホール伝票・厨房伝票の設定を確認できます。居酒屋なら、ドリンクを別の出力先へ送る構成、追加注文、席の選択と取消をデモで試すと、自店に合うか判断しやすくなります。
向くのは、飲食店の伝票・厨房運用を機器込みで整えたい店です。一方、手持ちiPadだけで無料アプリを使い始めたい店や、少数商品を先会計するだけの店は、本体・周辺機器・保守を含む見積もりが必要機能に見合うかを比較してください。オフライン時の現金会計が案内されていても、カード決済や全ての外部連携が止まらず使えるという意味ではありません。
料金は初期機器、月額、ハンディ、厨房出力、保守の内訳をそろえて確認します。公式マニュアルのサポート案内は10〜20時、1月1日を除く対応です。夜間営業では、受付時間外の代替手順や故障時の現地対応も契約前に確認してください。
funfo
funfoはiPad1台で運用できるPOSレジとモバイルオーダーを中心としたサービスで、funfo Free(月額0円、モバイルオーダー+POSレジ)、funfo Lite AI(月額6,930円、POS・ハンディ3台まで)、funfo Business AI(月額11,880円、10台まで)、funfo One AI(月額17,820円、15台まで、高度なLINE顧客管理)の4プランが公式サイトに掲載されています(表示額は年額一括払いの場合の月額換算、税込)。
他社と違うのは、専用ハンディ端末が不要でiPhoneをハンディとして使える点と、QRコードを読み込むだけのモバイルオーダーにLINE連携・動画メニューを組み合わせている点です。モバイル決済の手数料は3.35〜3.95%と案内されています。公式サイトでは2026年10月1日からのプラン・価格改定が告知されており、本記事で示した料金が改定前後のどちらを反映しているかは公式サイトで直接確認が必要です。モバイルオーダーを無料から始め、必要に応じてハンディ台数を増やしたい店舗、動画メニューで客単価アップを図りたい店舗に向きますが、専用ハンディ端末を使いたい店舗や、年額一括払い以外の料金体系を希望する店舗は、月払い時の金額を個別に確認する必要があります。
かんたん注文

かんたん注文はPOSのみ、POS+ハンディ、Webモバイルオーダー、LINEモバイルオーダー、TTO注文という段階的なプラン構成で、ハンディはプランにより3台または10台まで無料、タブレットオーダーは月額880円/台、追加ハンディは1台1,100円/台(税込)と公式料金ページに明記されています。
他社と違うのは、POSのみからLINEモバイルオーダー・TTO注文まで、注文方式の拡張段階がプラン表として明確に提示されている点です。モバイルオーダー決済・タブレットオーダー決済の手数料はいずれも1.98〜3.24%で、プリンター連携は台数制限なしと案内されています。サポートはLINEで、平日10:00〜18:00の無償サポートに加え、年中無休10:00〜21:00の有償サポート(月額2,200円税込)を選べます。公式ページには「月間先着30店舗限定の設置・導入費割引特典」が掲載されていますが、活動終了日は2026年9月30日とされており、2026年10月14日時点ではこの特典は終了済みと見るべきです。ハンディ運用から始めて、将来LINEモバイルオーダーまで拡張したい店舗、台数制限のないプリンター連携を重視する店舗に向きます。終了済みの割引を前提に検討しないよう、問い合わせ時に現行の特典条件を必ず確認してください。
見積もりを依頼する際の統一フォーマット
候補を2〜3社に絞ったら、各社に同じ質問リストで見積もりを依頼すると比較のブレを防げます。確認する項目は、POS端末・iPad・スタンド・キャッシュドロア・レシートプリンターの台数と費用、ハンディ・厨房プリンター・キッチンディスプレイの台数、モバイルオーダー・テーブルオーダー・テイクアウト注文の対応範囲、決済端末とブランド別手数料・通信費・入金サイクル、初期設定・メニュー登録・トレーニング・オンサイト保守・故障交換の費用、そして1年目と3年目の総支払額・最低利用期間・解約費用です。小規模店全般の選び方の基本は小規模飲食店に合うPOSレジの選び方、POS全体の基礎知識はPOSレジの基本ガイド、スマレジの詳細条件はスマレジの料金・機能ガイドを併せて確認してください。
初期費用・固定費・運転資金の試算:飲食店開業費用シミュレーター
出典・確認日
確認日:2026年10月14日。料金は各社の公式ページの表示条件を参照しています。公開されている機能も、必要なプラン・オプション・機器が異なるため、同じ構成で見積もりを比較してください。公式ページに残る終了済みキャンペーンは、現在利用できる特典として扱っていません。
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