当ページには広告リンクを含む場合があります。料金・契約・制度は、本文に示した適用条件と出典を確認してください。

結論:GMOオフィスサポートの住所は法人登記や郵便受取に使えますが、飲食店営業許可で求められる「営業所所在地」を代替するものではありません。実店舗の所在地・法人の本店所在地・郵便受取先という3つの住所の役割を分けて、どの申請・契約でどの住所を使うかを先に決めてから契約してください。
住所の役割を混同しない
飲食店開業では、同じ「住所」でも使われ方が異なります。実店舗の所在地は、保健所が調理・提供場所の施設基準を確認して行う飲食店営業許可、消防への届出、賃貸借契約、Googleビジネスプロフィールやデリバリーの表示先として使う住所です。法人の本店所在地は登記簿に記載する住所で、実店舗と同じでなくても登記自体は可能ですが、銀行や許認可の書類で「実態のある住所か」を確認されることがあります。郵便受取先は、請求書や官公庁・取引先からの郵便をどこで受け取るかという話で、転送頻度や書留・速達の扱いが実務上の論点になります。
| 住所の種類 | 主な用途 | 飲食店開業での注意点 |
|---|---|---|
| 実店舗の所在地 | 飲食店営業許可、消防届、賃貸借契約 | 施設図面・設備と一致させ、管轄保健所へ事前相談する |
| 法人の本店所在地 | 法人登記、登記簿、契約書の記載 | 実店舗と別住所でも登記は可能だが、銀行・許認可側の実態確認の対象になりうる |
| 郵便受取先 | 請求書・官公庁・取引先からの郵便の転送先 | 転送頻度、書留・速達、受取不可の荷物の扱いを確認する |
GMOオフィスサポートのサービス内容と料金
GMOオフィスサポートは、法人登記や郵便物の受取に使える住所を提供するバーチャルオフィスです。公式サイトでは、転送なしプラン月額660円(税込、法人登記・郵便物受取ともに不可)、月1転送プラン1,650円、隔週転送プラン2,200円、週1転送プラン2,750円(いずれも税込・法人登記・郵便物受取とも可)が案内されています。入会金・保証料はいずれのプランも0円です。公式サイトには「料金の改定を予定しております」との表示があり(2026年10月14日時点)、申込み前に最新のページで金額を確認してください。
転送ありプランでは、郵便物の表面・裏面の写真をマイページで確認できます(従来の有料オプションは2026年9月16日に終了し、プラン料金に含まれる形になりました)。登録した氏名・法人名以外の宛名(屋号等)で荷物を受け取る場合は、個人・法人それぞれ1件まで無料、2件目以降は1,650円/月のオプションが必要です。通常の転送日を待たずに発送する「スグ転送」は550円/回、書留・速達などは転送日を待たず翌営業日に転送される運用(臨時転送)です。現金書留、本人限定受取、代金引換の荷物、サイズの大きい荷物などは受取不可とされています。
他のバーチャルオフィスと違い、GMOインターネットグループ内のGMOあおぞらネット銀行と情報連携しており、法人の銀行口座開設の「紹介」を受けられる点が特徴です。ただし口座が開設できるかどうかは銀行側の審査次第で、住所の契約だけで開設が保証されるものではありません。向くのは、実店舗の賃貸借契約や営業許可とは別に、法人の本店所在地・郵便の受取窓口だけを整えたい開業予定者です。向かないのは、実店舗がないまま飲食店営業許可の店舗所在地として使おうとするケースや、本人限定受取・代金引換など受取不可の郵便が頻繁に必要なケースです。
料金シミュレーション:郵便物の想定でコストを計算する
以下は公式サイトの単価をもとにした仮定の計算例で、実際の郵便量や料金改定後の価格を保証するものではありません。月1転送プラン(1,650円/月)を契約し、通常郵便(150g以下)が毎月1回発生し、年に数回書留が届く個人事業主の飲食店を想定します。
- 基本料金:1,650円×12か月=19,800円(税込・年間)
- 定期転送の郵送料(150g以下、330円/回):毎月1回想定で330円×12=3,960円(税込・年間)
- 屋号で荷物を受け取りたい場合の宛名追加オプション(2件目以降):1,650円×12=19,800円(税込・年間、不要なら0円)
屋号追加なしの場合、年間の目安は19,800円+3,960円=23,760円(税込)、屋号追加を加えると43,560円(税込)になります。書留・速達は臨時転送として翌営業日に転送されますが、依頼料金660円/回が別途発生します。郵便量が多い店舗は、隔週(2,200円)・週1(2,750円)プランとの差額が、追加の転送料金より小さくなる場合もあるため、想定件数で両方を見積もってください。
法人口座開設の「紹介」であることの意味
GMOオフィスサポートの公式案内では、GMOあおぞらネット銀行への情報連携により「口座開設時の手間を省く」としていますが、これは紹介・連携であり、口座開設そのものを保証するものではありません。銀行は事業の実態、取引内容、代表者情報などを個別に審査します。バーチャルオフィスの住所を法人の本店所在地にしたこと自体が、審査で不利に働くか有利に働くかは銀行や事業内容によって異なります。法人カード・法人口座の比較は法人カード・法人口座の比較で確認し、開業後の経理処理は会計ソフトの選び方やマネーフォワード クラウド会計の導入ガイドも参考にしてください。
申込み前に確認する順番
- 実店舗の賃貸借契約で、登記・営業・看板の可否を貸主・管理者に確認する。
- 飲食店営業許可は実店舗所在地で管轄保健所へ事前相談し、営業所所在地の扱いを確認する。
- 法人の本店所在地と、想定する郵便量に合う転送頻度プランを決める。
- 銀行、決済、補助金などで必要な住所・実態確認書類を確認する。
- 料金改定の有無、オプション費用を含めた年間見積もりを作る。
向くケース・向かないケース
- 向く:法人の本店を自宅以外に置き、郵便を受け取りたい個人・法人事業者。
- 向く:実店舗とは別に、登記・連絡先だけを整理したい開業準備中の事業者。
- 向かない:実店舗がないまま飲食店営業許可の店舗所在地として使おうとする場合。
- 向かない:本人限定受取・代金引換・冷蔵冷凍など、受取不可の郵便を頻繁に受け取る必要がある場合。
まず実店舗の賃貸借契約書で登記の可否を確認し、管轄保健所へ営業所所在地の扱いを相談したうえで、GMOオフィスサポートの転送プランと年間見積もりを比較してください。
出典・確認日
2026年10月14日に下記の公式ページを確認しました。料金改定の予告があるため、申込み時点の最新表示を必ず確認してください。法人口座開設の審査基準や飲食店営業許可の個別判断は、各行・管轄保健所への確認が必要です。